やがちゃんキムチはご存じの通り、全商品を添加物無添加で作っております。酵母エキスさえ使いません。そのうえで、極上の美味を醸すという、常識では不可能と思える製法に挑み続けています。
その結果としての当店商品の味のレベルは、お客様が一番よくご存じのところです。
さて、この「完全無添加」の製法を公言しているせいか、時々、マクロビオティックを実践されている方や、独特の食の思想を持たれている方からのお問い合わせやご要望などがあることも確かです。
そこで敢えてここで明言いたしますが、
当店は、商品製造に関しては、一切特定の思想や宗教や主義等とは与しません。全くの無関係であり、今後もこの姿勢は貫きます。
特段、そのような思想宗教が嫌いだとか否定しているというわけでもありませんが、商品製造に関しては、
ひたすら美味であることを目指して進み続けた結果、無添加になった
というのが事実なのです。クオリティの高い素材の大量使用や、素材の特性を生かした組み合わせの工夫や、和食や中華の製法を取り入れた、キムチではふつう使わない製法の導入だとか、とにかく、ありとあらゆる「美味しくする努力」を繰り返したら、結局添加物など必要のないレベルに仕上がった、ということなのです。
ですから、キムチを離れたら、アミノ酸入りのラーメンも平気で食べますし、それが悪いことだとは思いません。
しかし、
添加物に頼る職人は、技術が足らないことを自らさらしているだけ
ということは確信しています。要は、研究も足らず、腕も未熟だから、添加物に頼らずに作れないだけなのです。
思想宗教の問題ではなく、「腕」の問題なのです。
私が信じ実践していることがあるとすれば、これです。
美味なものは、人の心を和らげる
これは、食に関する仕事を40年以上続けてきた結果、迷わず言えることです。
人は、心に波が立ち、落ち着かなかったり、落胆したり、昂奮してしまうことが時にあります。
そのようなときに、本当に美味のものを食すと、心のこわばりが消え、和らぎます。
添加物の刺激感ではなく、自然の素材の静かなる味わいが、人の心にまで沁みて来るのです。
私が信じるのは、この「食の力」です。それ以外ものものではありません。
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